時計のトラブル

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時計のトラブル

自動巻き機械式時計のトラブル

ゼンマイをいくら巻いても巻き止まらない
故障ではありません。手巻き時計とは異なり、巻き止まらない仕様になっています。

朝になると時計が止まっている
ゼンマイの巻き上げ不足の可能性があります。巻きあがっている状態では、通常40時間程度は動きます。

時計が動いている時間が短い
腕につけることで、その人の動作にともなってゼンマイが巻かれる仕組みになっていますが、使う人の年齢、行動、季節や環境などの要因により、ゼンマイの巻き上げ量には差が出ます。腕につける前に、リューズ(時刻を合わせるためのツマミ)を30回くらい巻くと、時計の稼働が安定します。リューズを巻き上げても症状が変わらない場合は、保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて分解掃除をすることをおすすめします。

リューズが抜けてしまう
リューズとそれにつながる巻き芯は、「オシドリ」という部品で押さえられています。オシドリがゆるむとリューズが抜けるようになります。保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて分解掃除を行い、オシドリの止めネジをしめなおすか、交換してください。

振ったときにカタカタと音がなる
ローターの芯が折れ、ローターがケースの中にぶつかって音を出している状態です。保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて分解掃除を行い、ローター芯の交換、またはローター止めネジを交換しましょう。なお、ゼンマイを巻きあげるときは、正常な状態でも本体とローターのベアリングが回転する高い音、ゼンマイを巻きあげる低い音の2種類の音が出ます。これは故障ではありません。

日付が12時ちょうどに変わらない
正常な状態でも、5分から10分の差が出る場合があります。午後8時から午前4時の間に、ゆっくり日付が変わるモデルもあります。

手巻き機械式時計のトラブル

ゼンマイは巻けるが時計が動かない
歯車の油切れの可能性があります。保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて分解掃除することをおすすめします。

ゼンマイを巻いても軽く、手ごたえがない
ゼンマイの根元付近が切れている可能性があります。保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にてゼンマイの交換、分解掃除を行ってください。

時計の向きにより、動いたり止まったりする
テンプ(時計の心臓部、くるくる回っている部分)の中心部分(天芯)が折れている可能性があります。保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて分解掃除を行い、天芯を交換しましょう。

文字盤の位置がずれている
文字盤を支える2本の足が折れている可能性があります。文字盤を交換しましょう。

巻き上げるときに変な音がする
いくつかの歯車が摩耗して音を出している可能性があります。保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて分解掃除を行い、部品を交換しましょう。

ゼンマイの巻き方、頻度は?
1日1回、決まった時間に、きちんと最後まで巻きましょう。巻き上げきると止まりますが、このとき無理に力を入れるとぜんまいが切れる原因にもなりますので、注意が必要です。最後まで巻き上げると、およそ40時間稼働します(メーカーや機械によって異なります)。

クオーツ時計のトラブル

秒針がビクビクして時計が動かない
歯車の汚れ、油切れ、または電池切れの可能性があります。保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて分解掃除または電池交換を行いましょう。

秒針が2秒または4秒ごとに動く
まもなく電池切れになるサインです。保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて電池交換を行いましょう。

止まった時計を長期間使わないときは?
使用済みの電池をそのまま入れておくと、電池の液漏れを起こし、歯車、回路等に悪影響をおよぼす可能性があります。電池交換をするか、電池を抜いて保存しましょう。

リューズが引っ張れない
クオーツは頻繁に時刻合わせをする必要がないため、水や汗により巻き芯がさび、固着することがあります。時折、時刻合わせをすることをおすすめします。

電気製品のそばに置いた時計が大幅に狂うようになった
いったん磁化された時計は、脱磁(帯びた磁気を取り除いたり、減少させたりすること)しないと正常に動作しません。パソコン、テレビ、携帯電話、AV機器のそばで使用、保管しないよう、注意しましょう。

オートクオーツタイプの時計は電池交換不要?
バッテリーは経年劣化しますので、8年から10年で交換が必要になります。性能を維持するため、5年から6年の周期で分解掃除することも、おすすめします。

針の位置がゼロに戻らない
リセットレバーがへたっている、または、ハートカムが汚れている可能性があります。保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて分解掃除を行いましょう。

プッシュボタンが重い
ボタン周りの汚れやサビが動作を鈍くしている可能性があります。保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて分解掃除、または部品交換を行いましょう。

12時間積算計が勝手に動く
レバー等の不具合や油切れの可能性があります。

クロノグラフが途中で止まる
分解掃除の時期です。保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて分解掃除を行いましょう。

プッシュボタンがとれた
プッシュボタンの内側のネジ止め部分が折れている、またはボタン周りの汚れにより腐食している可能性があります。

水中でボタンを操作したら動作がおかしくなった
防水時計であっても、水中でプッシュボタンを操作すると浸水します。

電池稼働時間が短い、すぐに電池がなくなる
クロノグラフを使用すると、使用していないときと比べて3倍から8倍の電池を消耗します。クロノグラフは必要なときのみ使用しましょう。

外装部分のトラブル

外装にキズがついた
ケース、ベゼル、ブレスレットにキズがついた場合、浅いキズなら研磨でとることができます(メッキがかかった商品など一部対応できないものもあります)。保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にてご相談ください。風防、ガラスにキズがついた場合は、部品交換となります。

クラスプの留め金具がゆるい、またはきつい
保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて、プレスピンやネジの調整または交換を行ってください。

ケース、ブレスレットのメッキがはげた
メッキは年を経るとはがれやすくなります。