ジュエリーの選び方

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チェーンの長さ

チェーンの長さは下図を参考にしてください。同じ長さの糸を使ってサイズを確認してみるのもよいでしょう。

リングサイズ

リングサイズは、以下を参考に測りましょう。

伸び縮みしない糸を用意します。
リングをつける指のもっとも太い部分(多くは第二間接)の周囲に、きつすぎないように巻きつけます。
糸が重なる部分の両方にペンなどで目印をつけます。
糸を伸ばして両方の目印の間隔を定規やメジャーで測り、下記の表の円周から号数を選びます。
※幅の広いリングを購入する場合は、1~2号ほど大きめのものを選択するとよいでしょう。
※手にむくみがある時間帯に測ると、大きすぎるサイズになることがあります。
※左右の手でサイズが異なる場合があります。利き手を測る場合は他の人に測ってもらうとよいでしょう。

金属素材について

プラチナ(白金)
プラチナは、ジュエリーに一般的に使用される金属としてはもっとも頑丈なものの一つです。簡単に欠けたり破断したりすることがないため、ダイヤモンドやその他の宝石をリングにセットするのに適しています。色はホワイトゴールドと似ていますが、並べると違いが判ります。また、多くの場合、プラチナにパラジウムやイリジウムなどを混ぜて合金として使用します。主に使用されるのは、Pt950(プラチナの純度が約95%)からPt850(純度が約85%)などです。

ゴールド (金)
いつまでも輝きを保つ金は、最も古くから珍重されてきた金属の一つです。

ゴールドの品位(純度)
ほぼ純粋な金(純金)のことをK24といいますが、これはジュエリーに使用するにはやわらかすぎます。そのため、銀・銅・パラジウム・亜鉛などと合金にして強度を上げて使われています。

代表的なゴールドのカラー
一般的にイメージされる「金色」はイエローゴールドと呼ばれます。その他に、ホワイトゴールドやピンクゴールドなどという呼び方が一般的に使用されています。これらの色は、合金にするときに混ぜる金属(割金)の種類によって変化します。紛らわしいですが、ホワイトゴールドのことを白金とは呼びません。白金はプラチナのことを指します。

イエローゴールド(YG): 銀、銅などが含まれます。
ホワイトゴールド(WG): 銀、銅に加えてパラジウムなどが含まれます。
ピンクゴールド(PG): 銅、銀、パラジウムなどが含まれます。
ゴールドのお手入れと使用方法
金は、塩素や強い化学薬品に近づけると変質します。柔らかい素材ですので、指輪をしたまま重い荷物を持つことも避けましょう。

シルバー(銀)
銀はやわらかく加工しやすい金属です。多くの場合十分な強度を与えるために、銅などとの合金にして使用されます。

シルバーの品位(純度)
ほぼ純粋な銀(純銀)のことをAg1000といいますが、ジュエリーに使用するにはやわらかすぎます。そのため、銅・パラジウム・亜鉛などと合金にして強度を上げて使われています。最もよく目にするAg925(SV925)のシルバーは、92.5%の銀と、7.5%の銅やパラジウムなどの金属(割金)との合金です。このAg925のことは、スターリングシルバーと呼びます。銀の表面は黒ずみやすいため、ロジウムやプラチナのメッキが表面に施され、表面の輝きを維持するように作られている場合があります。一方では風合いをたのしむために燻しや燻し風の加工を行って、あえて表面を黒ずませて使用する場合もあります。

シルバーの使用と保管
銀は漂白剤、塩素などに反応して酸化するため、それらに近づけないようにします。硫黄とも強く反応しますので、つけたまま温泉に入らないでください。湯煙でも反応する場合がありますので、ご注意ください。保管の際は、汗や汚れを丁寧に拭き取って、空気との接触を少なくするためビニール袋に密閉して保管するとよいでしょう。

チタン
非常に軽いうえに、鋼に匹敵する丈夫さをもった金属です。空気中はもちろん、塩水に対する耐腐食性にも優れています。また、イオン化しにくい性質から、金属アレルギーを引き起こしにくい金属素材としても利用されています。加工が難しくデザインの自由度は高くありませんが、優れた金属特性を活かしたジュエリーが徐々に増えてきています(貴金属ではありません)。

ステンレス(ステンレススチール)
ステンレスは、錆びが広がりづらく強度のある金属素材として、台所から身の回り品まで幅広く使用されています。非常に硬いためデザインの自由度は高くありませんが、独特の金属らしい質感を活かしたジュエリーが増えてきています(貴金属ではありません)。

「医療用ステンレス」「サージカルステンレス」の表記について
ステンレスは、鉄にクロムやニッケルを加えて作られた合金です。そのうち、SUS316Lと呼ばれる規格は、モリブデンを加えて炭素量を少なくし、耐腐食性が強化されています。これは医療用器具にも使用されることから、「医療用ステンレス」「サージカルステンレス」などの表示で販売されることがあります。ただし、微量ながらニッケル(Ni)は放出されるため、すでにニッケルに対する金属アレルギー症状をお持ちの方は注意を払う必要があります。

合金
ジュエリーに使用される金属は、多くの場合、複数の金属を混ぜ合わせて、強さを出したり、色を変化させたりしています。多くの場合、プラチナや金やシルバーには、銅やパラジウム、ニッケル、シルバー等の他の金属が混合されています(割金)。この場合、主となる金属(地金)がどの程度を占めているのかを示す品位(純度)を併記するのが通例です。これはK18、Ag925(SV925)、Pt900などと記載されます。詳細はそれぞれの金属素材についての説明をご参照ください。また、金属アレルギーをお持ちの方は、主となる素材だけで判断せず、一般にどのような金属が混合されているのかを知ってジュエリーを選ぶことが大切です。

コーティング、加工、仕上げ(メッキ)
通常、コーティングという表示は、メッキ処理されていることを示しています。よく目にするコーティングの一つに、キズや錆を防止し、白さを出すために、シルバーの地金にロジウムなどのメッキ処理を行ったものがあります。ゴールドも、より強い白さを出すためにロジウムやパラジウムなどでメッキ処理が行われている場合があります。