時計のお手入れ

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時計のお手入れ
時計は精密機器です。毎日身に着けると、汚れが付着したり、衝撃を受けたりして、故障の原因となります。大切な時計を長く使うためには、日ごろからのお手入れを行いましょう。

※ 本ガイドは、一般的な時計のお手入れに関するガイドであり、メーカーの取扱説明書などに代わるものではありません。 機種ごとの注意事項などについては、必ずメーカーの取扱説明書や手引きをご覧ください。

ベルト、ブレスレットの長さはどのくらいが適切?
腕に巻き、そのすきまに指が1本入るくらいが適切な長さです。

時計裏面のキズ止めシールを貼ったまま使用しても大丈夫?
サビが発生する一因となります。はがしてからご使用ください。

時計はどんな場所に保管すればいい?
携帯電話、テレビ、AV機器等、磁気が発生する製品から離れており、直射日光が当たらず、風通しのよいところが適しています。時計の部品に多く使われている鋼が磁気を帯びると、時計が大幅に遅れたり、進んだり、止まったりします。磁気が発生する製品から15センチメートル以上離して保管をしたほうがよいでしょう。ご使用の際も同様です。

注意が必要な製品の例:
テレビ、電気毛布、電話の受話器、携帯電話、オーディオやラジオのスピーカー部、ヘッドホン、電気カミソリ、冷蔵庫、電子レンジ、アコーディオンカーテン、家具のドアマグネット部、磁気ネックレス、テレビ、家電のリモコン、携帯ゲーム機、パソコン、保温トレイ、エレベーターの内部保護用マット、バッグなどの固定用マグネット部分など

乾燥剤や防虫剤は、時計内部の油を変質させる恐れがあります。また、時計をハンドバッグに入れておくと、バッグの留め金により時計が傷つく恐れがありますので、ご注意ください。

時計の精度の基準は?
時計は使用環境や姿勢差(時計にかかる重力の向き)により、誤差が生じます。時報などの時刻から1日で生じた誤差を「日差」、1か月で生じた誤差を「月差」と呼びます。メーカーや機械により異なりますが、機械式時計の精度は日差±15~40秒、クオーツ時計の精度は月差±15~20秒が一般的基準となっております。これ以上の大きな誤差が生じる場合は、保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて分解掃除することをおすすめします。

時刻合わせに適した時間帯は?
午前4時から午後6時ごろの日中に時刻合わせをすることをおすすめします。午後6時から午前4時は、カレンダーが自動的に変更される時間帯にあたるため、このタイミングで時刻合わせをすると故障の原因になる場合があります。

生活防水はどの程度、水を防げるの?
3気圧(日常生活)防水なら、汗、雨に耐えられます。5気圧(日常生活強化)防水なら、汗、雨のほか、簡単な水仕事に耐えられます。ただし、生活防水および日常生活防水仕様では、時計本体を水に浸すことには耐えられません。水道の蛇口から水をかけたり、水泳の際に着用することは避けましょう。

時計が雨や汗で濡れてしまったときは?
乾いた布でよく拭いて、乾燥させてから保管しましょう。特に皮ベルトは濡れると変質および硬化しやすいので、注意が必要です。

風防が曇った場合は?
時計内に侵入した水分が体温等で温められ、時計盤を保護するガラス・風防の内部が曇ることがあります。すぐに曇りが消える場合は問題なく使用できますが、内部に水分が残っている場合は、保証書に記載されたメーカーや代理店の修理センター等にて分解掃除することをおすすめします。

時計の分解掃除の頻度は?
機械式時計、クオーツ時計ともに3年から4年ごと行うことをおすすめします。

手首についた時計のブレスレット跡が黒く汚れている場合は?
ブレスレットの間等に垢や汚れがつまっているため、黒くなります。放置しておくとブレスレットを壊す原因となりますので、柔らかい布や歯ブラシを使って洗浄しましょう。

飾りビスやネジ等が取れたときは?
飾りビスやネジは可動性パーツなので、年とともに緩みます。時計工具セットなどで定期的にネジ類をしめなおすことをおすすめします。